主人公になりたくて

どもども。
つるけんです。

このお手紙には、僕が約30年間歩んできた物語を綴っています。

これから何かを頑張りたいと思っている人、自分の役割が分からず迷っている人、やりたいことに一歩踏み出せない人に読んでいただけると嬉しいです。

 

ゴレンジャーにブルーとかグリーンって必要なの?

幼少期の僕はThe やんちゃな少年。

妹弟とごっこ遊びをしたり、好きなアニメキャラの真似をして遊ぶことが大好きでした。

僕が演じていたのはゴレンジャーのレッド、いわゆる主役のキャラクター。

レッドといえばいつも真ん中にいるリーダー的な役割。

一番目立つし一番カッコいいじゃないですか。

だから僕も、

「いつだって中心にいて注目を集めたいんだ!!」

って思っていました。

逆にブルーとかグリーンっている意味あるの?とさえ思っていました。

これは僕が純粋に抱いていた疑問。

だってあいつら、どのストーリーでも主役になることはないし、中心に来ることもないですよね?

最後に敵を倒すのも人を救い出すのも、必ずレッドですよね?

「端っこにいて目立たないなら、存在していないのと一緒じゃない?存在感で言ったら敵のボスの方があるんじゃない?」

って、当時は本気で思っていました。

しかしこの価値観が後になって、重要な意味を持っていたことが分かるのです。

 

無口で不器用な親父

僕がゴレンジャーのブルーと同じくらい疑問を抱いていたのが、うちの親父です。

というのもうちの親父とブルーって全く同じだったんです。

家族揃ってご飯を食べる時ですら口数が少なく、親戚が勢揃いするとなおさら無口に。

それどころか親父の弟たちに好き放題言われても、反論の一つもしませんでした。

正直、子どもの僕から見ても親父はクソほどカッコ悪かった…。

レッドみたいに主役になることが一切なく、いつも端っこにいて何も言わない。

ブルーのような親父に僕は、憧れを抱くことがありませんでした。

 

俺がレッドになって世界を救う!

親父とは正反対だった僕。

明るく元気で人見知りしない、勉強もそこそこできて運動神経が良かったので、学校にいる時の気持ちはいつも、ゴレンジャーのレッドでした。

「みんなの注目を浴びる俺って人気者!」

「親父とは違う、俺はレッドになるんだ!」

と、メラメラ燃えていたのですが…

ひょんなことから僕の日常は一変します。

それは小学5年生のころ。

勉強と運動神経は相変わらずだったのですが、当時の僕は学年トップクラスのチビ。

そしておかっぱ頭。

それに加えゲームのやり過ぎが原因で視力が凄まじく悪くなり、10歳でメガネデビュー。

デビューを果たしてからの僕は、特徴的な外見をこどことくイジられるように。

「くちびるオバケ」

「チビメガネ」

「キモい」

当時クラスメイトに言われた言葉は、今でも忘れず覚えています。

みんなは忘れてるんでしょうけど…笑

そしてこの外見イジリは中学卒業まで続きました。

結果、レッドになりたかったという僕の願いは叶わず、ブルーやグリーンのようにどんどん端っこに追いやられるのでした。

 

物言わぬ主人公

徐々に根暗になっていった僕はあろうことか、目を悪くした一番の原因である「ゲーム」にのめり込みます。

特にRPGに熱中し、ドラクエシリーズにドハマり。

なぜドラクエだったのかは分かりませんが、ドラクエの主人公って言葉を発しないんですよ。

いわゆる物言わぬ主人公ってやつ。

主人公なのにレッドのように目立つワケでもなく、いつも中心にいるワケでもなく。

とはいえ周りから必要とされ、仲間から多くの言葉をかけてもらう主人公が魅力的に映りました。

たぶん、きっと、主人公と僕を重ねて見ていたんでしょうね。

「何も言えない僕、何も言わない主人公」

「冷たい言葉を浴びせられる僕、暖かい言葉をもらう主人公」

ゲームの世界に自己投影していたからこそ不登校にならず、なんとかツラい時期を乗り越えられたんだと思います。

 

仲間の大切さ

高校に進学すると環境が変わったおかげもあり、外見でイジられることがなくなりました。

(メガネからコンタクトにしたのも一つかな?)

小中時代の根暗な僕を知っている人も少なく、いわゆる高校デビュー勢の一員に。

僕は再び明るさと元気さを取り戻し、憧れのレッドへと復活を遂げました。

軽いノリでバレー部に入部した僕は、持ち前の運動神経の良さを発揮し、先輩を差し置いて1年生でレギュラーに。

2年生になるとエースでキャプテンという、まさにレッドといえる立ち位置になりました。

そして、とある試合で僕は、人生の転機とも言える経験をします。

それは秋季地区大会での試合。

対戦相手は僕たちより格上。

会場にいた人たちは全員、相手の高校が勝つだろうと確信していたと思います。

チームメイトは対戦前からめちゃくちゃ緊張していた様子だったのですが、僕は不思議とワクワクしていました。

「格上に挑むって、ドラクエで言うボスに挑むようなものじゃん!」

みたいな高揚感。

試合直前になり、僕はチームメイトに対してこんな感じの言葉をかけました。

「やれるだけのことはやってきたんだし、ゲームのラスボスに挑むような感じで楽しもうや。別に負けても世界が滅ぶワケじゃないし!」

この言葉がプラスに働いたのか、それぞれが役割に徹するバレーをしました。

自分一人が目立つのではなく、目標はあくまでも相手を倒すこと。

チームメイトで同じ目標を共有できたおかげで、試合中は今まで味わったことのない一体感が生まれました。

文字通り、チームが一丸となったのです。

結果、フルセットの末に勝利。

ただ、この試合ですべてを出し切ったこともあり、次の試合はボロ負け。

ですがこの日、僕はチームメイトへの感謝や敬意、エースにさせてもらったことの誇りを感じることができました。

と同時に気付きました。

「俺はエースでレッドの役割を与えられている」

「裏エースのあいつはブルー」

「セッターのあいつはグリーン」

というように、レッドは1人でリーダーをやっているんじゃない、みんなから支えられている。

そしてレッドもブルーやグリーンを支えるという役割があることに。

 

親父への感謝

試合が終わってから僕はふと、親父のことが脳裏をよぎりました。

長年無口を貫いてきた親父は、家族や親戚で集まった時の立ち位置や立ち回りを、親父なりに考えていたのでしょう。

子どものころ、親父のようなブルーやグリーンにはなりたくない!と思っていたことが急に恥ずかしく、申し訳ない気持ちになりました。

とはいえその気持ちを素直に伝えるのは、高校を卒業してから10年以上経ってからになるんですけどね。笑

今となっては親父に感謝し、尊敬しています。

親父、ありがとう。

 

最高のパーティーを作りたい

バレーにはポジションという役割があります。

ウイングスパイカー、ミドルブロッカー、セッター、リベロ。

昔の僕なら活躍して目立ちたいという理由で、率先してウイングスパイカー、しかもエースに立候補していました。

しかし今は違います。

バレーは個人競技ではありませんし、ポジションにはそれぞれ役割があります。

これは人生も同じ。

人生は自分が主役ですが、周りに支えられて生きていますし、人それぞれ役割があります。

…そういえばこれってドラクエとも似ていますよね。

勇者、戦士、武闘家、魔法使い、遊び人…

色々な職業があって、職業ごとの適性や役割があります。

そしてバランスを取りながらパーティーを作ります。

「人生ってドラクエじゃん」

と思ったこともあり僕は、最高のパーティーを作りたいと思うようになりました。

悩んでいる村人がいたら、その人のために全力で手を差し伸べたい。

個性を持った仲間を集めて、協力して課題に挑み解決していきたい。

そんな目標があります。

僕は文章を書くことが得意で、チームプレイが好き。

ドラクエで言えば賢者のようなポジションで、後衛でみんなのサポートをすることが大好き。

…さて、あなたは何が得意で何が好きですか?

そして、僕がお手伝いできることはありますか?

僕の力がパーティーのためになるなら、喜んでブルーになります。

…間違ってもピンクにはなりませんが。笑

 

さいごに

ということで、僕の物語紹介はここまで。

貴重なお時間を割いて、最後まで読んでいただきありがとうございます。

僕の経験が少しでも誰かの人生を照らせたのなら嬉しく思います。

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